【広島 不動産売却】手数料などかかる諸費用と税金

不動産売却時には手数料以外に何がかかる？

不動産を売却すると、まとまったお金が買主から得られますが、売主にも必要になる費用があります。
ここでは、不動産売却時に必要になる費用についてご紹介いたしますので、後から困ることのないよう確認しておきましょう。

◇不動産会社に渡す仲介手数料とは？

不動産を売却する際、売却活動に不動産会社は欠かせません。
このとき、不動産会社へのお礼として発生するのが仲介手数料です。
不動産会社は物件売却のため、買主を探すための営業活動の他、売主と買主の契約調整、契約書類の作成などの事務手続きを行います。これらに対する費用として仲介手数料を支払います。
買主が現れなくても営業活動費として仲介手数料が発生するのでは？と思われがちですが、仲介手数料は原則として売却が成立した際にのみ発生します。
そのため、不動産会社は懸命に買主を探してくれますが、反面、他社にも仲介を依頼している場合や売れる見込みが少ない物件には、あまり力を入れてもらえない可能性も否定できません。

◇仲介手数料の額

あくまでも成功報酬である仲介手数料ですが、どの程度になるかは不動産会社によって異なります。とはいえ、その上限は法律で定められています。

仲介手数料の上限は、

・200万円以下の部分は物件取引価格（税抜）×5％＋消費税
・200万円超え400万円以下の部分は物件取引価格（税抜）×4％＋消費税
・400万円を超える部分は物件取引価格（税抜）×3％＋消費税

と少し複雑になります。

ゆえに

・売却代金が500万円なら手数料の上限は210,000円（税別）
・売却代金が1,000万円なら手数料の上限は360,000円（税別）
・売却代金が2,000万円なら手数料の上限は660,000円（税別）
・売却代金が3,000万円なら手数料の上限は960,000円（税別）
・売却代金が5,000万円なら手数料の上限は1,560,000円（税別）

を目安としましょう。

◇仲介手数料の下限

仲介手数料の下限は定められていません。
契約する不動産会社によって請求される額が異なるため、査定依頼時に確認することをおすすめします。

◇住宅ローンに関する費用

・登記費用

住宅ローンがある場合、抵当権抹消登記費用が必要になります。
登録免許税は1,000円ですが、手続きを司法書士に依頼すると1万～1万5,000円程度の報酬が発生します。

・繰り上げ返済手数料

住宅ローンの残債がある場合、売却時にはローンを完済することになります。
このとき、金融機関によっては返済手数料が発生することがあります。

◇売却時の税金

・印紙税

売買契約書に印紙を貼ることで印紙税を納めます。印紙税は、売買契約書に書かれた金額によって異なります。

令和6年3月31日まで軽減措置がとられており、

・500万円を超え1,000万円以下のものは5,000円
・1,000万円を超え5,000万円以下のものは1万円
・5,000万円を超え1億円以下のものは3万円

などとなっています。

・譲渡所得税

不動産を売却し利益を得た場合は、譲渡所得税がかかります。譲渡所得税は、不動産譲渡所得に所有期間別の税率がかかります。

不動産譲渡所得＝譲渡収入（売却価格）－（取得費＋譲渡費用）

短期譲渡所得の税率は39.63％、長期譲渡所得の税率で20.315％となります。